USB 3.0でPCに接続でき、フレキシブル解像度、取得用大容量メモリ、ミックスシグナル機能が装備された新しいFlexRes®オシロスコープ

(Hi-res)

04 June 2018
Category: Oscilloscopes

即時発表:

PicoScope 5000Dシリーズ:「総合的な万能オシロスコープ」

2018年6月4日 - PCオシロスコープとデータロガーの分野で業界をリードするPico Technologyは本日、最大垂直解像度16ビット、最大帯域幅200MHz、サンプリング速度1GS/秒を誇るPicoScope 5000DシリーズFlexResオシロスコープおよびMSOを発表しました。FlexResハードウェアは、8ビットで最高1GS/秒のサンプリング速度、16ビットで最高62.5MS/秒のサンプリング速度、もしくはこの間のその他の組み合わせを最適化するため、様々なタイムインタリーブおよび並列回路の入力チャンネルでマルチチャンネル高解像度ADCを採用します。

PicoScope 5000D MSOモデルは、16のデジタルチャンネルを追加し、アナログ/デジタルの正確な時間相関測定を可能にします。デジタルチャンネルをグループ化し、バスとして表示できます。この際、各バス値は2進数(バイナリ)、16進数、10進数(小数)、またはレベル(DACテスト向け)で表示されます。高度なトリガは、アナログとデジタルチャンネルの両方で設定できます。

PicoScope 5000Dシリーズオシロスコープには、競合オシロスコープの何倍にも相当する最大512メガサンプルの波形取得メモリが搭載されています。大容量メモリにより、最高サンプリング速度で長時間波形を取得できます。PicoScopeのDeepMeasure™ツールは、トリガされた波形取得すべてにおいて、各サイクルを分析するために大容量メモリを使用します。このツールは、表形式で結果を表示します。列にはパラメーターフィールドが、行には波形サイクルが表示されます。このツールの最新バージョンには、1サイクルあたり12のパラメーターが含まれており、最大100万サイクルを表示できます。

連続解読および分析機能は標準装備されています。解読は、設計において生じている問題を把握し、プログラミングのエラーを特定し、信号インテグリティを確認する上で役立ちます。主な用途には18プロトコル向けのサポートで対応します。

自動車:                              CAN、CAN-FD、FlexRay、LIN、SENT
埋め込みシステム:   1-Wire、I2C、I2S、SPI
航空電子工学:                              ARINC 429
コンピューター:         Ethernet 10 & 100BASE-T、PS/2、UART / RS-232、USB
産業:                                   MODBUS RTU & ASCII
照明:                                   DMX512
趣味:                                   DCC

PicoScope 5000Dシリーズオシロスコープには、SuperSpeed USB 3.0接続が装備されているため、古いUSB基準との互換性を維持しつつ、波形の高速保存を実現します。PicoSDK®ソフトウェア開発キットは、最高125MS/秒の速度で、ホストコンピューターへの連続ストリーミングをサポートします。

「5000Dは、2013年に発表されたフレキシブル解像度オシロスコープPicoScope 5000A/Bシリーズの成功を生かして生み出されたシリーズです。5000Dは、現代の埋め込みシステムで生じる幅広い波形を測定するために必要な汎用性を設計者とテストエンジニアに提供します」と、Pico Technologyのテスト&測定部門、事業開発マネージャーTrevor Smithは話します。「これにより、1台のオシロスコープを使用して、ユーザーは高速デジタル信号を取得、解読でき、影響を受けやすいアナログ信号の歪みを検出できます」

PicoScopeソフトウェアは、複雑な波形の数学関数を定義することを可能にする方程式エディタを使用して、現代のPCの処理力のメリットを活用します。これには、フィルター(ローパス、ハイパス、バンドパス、バンドストップ)、三角法、指数関数、対数、統計、積分、導関数が含まれます。また、波形演算を使用して、ピーク波形、平均波形、フィルター適用波形と共に、リアルタイムの信号を描画することもできます。

ソフトウェア開発キット

PicoSDKソフトウェア開発キットにより、ユーザーはPicoScope 5000Dハードウェア向けに自身オリジナルのアプリケーションを書くことができます。Microsoft Windows、Apple Mac(macOS)、Linux(Raspberry PiおよびBeagleboneを含む)用のドライバが装備されています。Pico Technology GitHubページで提供されているサンプルコードは、Microsoft Excel、National Instruments LabVIEWおよびMathWorks MATLABなどサードパーティー製ソフトウェアパッケージや、C、C#、C++、およびVisual Basic .NETなどのプログラミング言語とインターフェースで連結する方法を示します。

価格およびご購入について

PicoScope 5000Dシリーズオシロスコープは、5242D(2チャンネル/60MHz)モデルが最もお求めやすい価格のモデルで販売価格は$1,155/€979/£809です。最も高いモデルはミックスシグナルオシロスコープモデルの5444D(4チャンネル/200MHz)で販売価格は$3,025/€2,575/£2,125です。アクセサリを含め全製品ラインは、2018年6月よりPico Technologyの販売代理店でお求めいただけるようになる予定です。