マルチチャンネルプローブポジショニングシステム

(Hi-res)

11 May 2020
Category: Oscilloscopes

2チャンネル以上のオシロスコープの使用においては、1つの問題を避けて通ることはできません。2つ以上のオシロスコーププローブを持っていることができる人はいない、ということです。新しいPicoScope 6800Eデバイスなどのように、8つのチャンネルを使用するオシロスコープにおいてはこの点が特に問題となります。この問題を解決することは、Pico Technologyにとって特に重要でした。

この問題に対する解決策はあまり存在せず、どの解決策も不十分であったり経済的でなかったりします。例えば、ブローブを持ってもらうように同僚に頼むことがあるかもしれませんが、時間を有効に使用しているとは到底言いがたい状況です。試験中のデバイスにプローブを半田付けすることも可能です。しかし、この方法を使用できる試験は限られており、プローブも損傷してしまいます。


Picoは、試験中のPCBをしっかり固定して必要なだけのプローブを正確な位置に配置する画期的なソリューションを開発しました。これにより、手が自由に使えるようになるため、ユーザーはオシロスコープや他の試験装置を自由に操作することができます。

柔軟性の高い「グースネック(S字型)」プローブホールディング・ポジショニングシステムの特徴的な設計においては、PicoScope 6000シリーズオシロスコープに同梱のPico 2.5mmファインピッチプローブが使用されます。その完璧なバランス性と柔軟性のかぎとなっているのは、絶妙に重さが調整されたプローブホルダーです。このホルダーは、重力を利用してばね式プローブチップを押し下げ、治験中の基板やコンポーネントにほどよく接するようにします。

PCBは4つの磁気支柱で所定の場所に固定されるため、システムを検査や半田付けなどに使用することができます。加えて、丈夫な軽量スチールのベースプレートが支柱とプローブホルダーをしっかり固定します。片側が鏡面仕上げとなっているため、PCBの下側になっているステータスLEDもしっかり確認することができます。

プローブポジショニングシステムは、500 MHzまでのBNCオシロスコープをお使いのお客様向けには、500 MHz BNC接続受動プローブ4つのキットとして、また既存のPicoScope 6000シリーズをお使いのお客様向けにはプローブなしのキットとしてご利用いただくことができます。追加のプローブアームも別途購入いただけますので、お使いのキットをアップグレードしていただくことが可能です。

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Pico Technologyについて

Pico Technologyは、25年以上にわたって、高性能PCオシロスコープとデータロガーの設計、開発、製造において業界をリードしています。当社の東欧支社のエンジニアは、1974年よりRFおよびマイクロ波市場に取り組んでいます。

当社は、省スペースの高性能製品およびソフトウェアの革新的ポートフォリオをそろえ、独自の低価格で提供しております。以下は、当社の製品ポートフォリオの一部となります。帯域幅最大25 GHzのPicoScope PCサンプリングオシロスコープ/解像度最大16ビットの固定および柔軟なハードウェア装備のリアルタイムオシロスコープ/ディープバッファメモリと混合信号機能/TC-08およびPT-104温度データロガー/複数の賞を受賞している自動車向けオシロスコープキット。

Pico Technologyに関する詳細は以下のサイトにアクセスしてご確認ください。

www.picotech.com